CVCとは何か?

CVCとは「Corporate Venture Capital(コーポレート・ベンチャーキャピタル)」の略で、投資を専門としていない事業会社が自己資金でファンドを組成し、ベンチャーへの出資や支援を行うことです。

またその組織のことも同様に「CVC」と呼ばれます。

ベンチャーキャピタル(投資会社)とは違い、事業会社が行う投資ため、単に上場後の株売却による利益が目的なのではなく、「本業とのシナジー」が目的となるため、本業の事業に近い、もしくは関係するベンチャー企業に投資することが最大の特徴です。

CVCの歴史

世界的には1914年にデュポンがGM(General Mortors)に投資したことが最初のCVC成功事例といわれており、GMはその2年後に上場しています。

日本においては1980年代からCVCが行わわ、2000年代初頭には大手電機メーカーが、自社に埋もれている優秀な人材をスピンアウトにより独立させ、優れた事業を創設、推進するというものでした。

しかしその後リーマンショックのあおりもありCVCは下火に。

2010年以降になるとベンチャーキャピタルの拡大が後押しとなり、大手電機メーカーに加え、通信キャリア、テレビ局、IT企業なども積極的に参入するようになってきました。

国内外の代表的なCVC

世界においては、facebookによるWhatsAppの買収(190億ドル)、GoogleによるYoutube買収(16億5000万ドル)などが有名です。

国内においては、KDDI株式会社によるグノシー(株式会社Gunosy)への出資、講談社によるNewsPicks(株式会社ユーザベース)への出資などが有名です。

また大企業がCVC専業会社を設立しているケースも増えてきています。

GoogleによるGoogle Ventures、KDDIによるKDDI Open Innovation Fund、ドコモによるドコモ・イノベーションファンド、資生堂による資生堂ベンチャーパートナーズ、武田薬品工業による武田ベンチャー投資などです。

CVCの今後

近年のCVCはIT業界を中心として広がりを見せていますが、これまでは異業種だったはずのIT企業による「デジタルディスラプション(デジタルによる破壊)」が急速に進む状況下において、製造業や建設業、更には一次産業にとっても無視できない存在へと広がっていくことが予測されます。

このように、CVCは日本のベンチャー・コミュニティにおいて一定の存在感を持つまでに成長してきており、今後も大企業とベンチャー企業の双方にとって、重要な役割を果たしていくことが期待されています。

大企業において漂っている「行き詰まり感」や「停滞感」を打破していくのは、ひょっとするとCVCなのかも知れません。

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