世界と日本のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を俯瞰する

世界のスタートアップやテクノロジー企業、ベンチャーキャピタルに関する独自の調査レポートを機械学習によって分析・発表している米国起業「CBインサイツ」が、コーポレートベンチャーキャピタルに関するレポートを発表しました。

調査対象は2017年ですが、世界と日本のCVC最新状況を俯瞰する上で、参考になる面が多いため、その内容をご紹介いたします。

米中韓が先行する世界のCVC投資

今回CBインサイツは、実際にCVC投資があった世界の大企業を継続的に調査しており、2017年は以下の通り前年比35%増、過去最高となる1067社がCVC投資している現状が明らかとなりました。

これら1,067社を対象に、投資額のTOP20を調査した結果がは以下の通りで、TOP10は、アメリカ企業6社、中国企業と韓国企業が2社ずつと、米中韓の3社が上位を独占する形となっています。

1位:GV(旧グーグル・ベンチャーズ、米)
2位:インテル・キャピタル(米)
3位:セールスフォース・ベンチャーズ(米)
3位:クアルコム・ベンチャーズ(米)
5位:GEベンチャーズ(米)
6位:君朕資本(Legend Capital、中国)
7位:マイクロソフト・ベンチャーズ(米)
7位:ケイキューブ・ベンチャーズ(韓国)
7位:復星鋭正資本(Fosun RZ Capital、中国)
10位:サムスン・ベンチャーズ(韓国)

首位「GV(旧Google Ventures)」とは?

Google Venturesは、2009年にGoogleの経営企画部門から独立したコーポレートベンチャーキャピタルで、コンシューマ向けのインターネットサービス、ソフトウェア、ハードウェア、バイオ、ヘルスケア等、多岐に渡るセクターにおいて、特に新しい技術やサービスを好んで投資を行っています。

代表的な投資実績としては、米国のタクシー業界を一変させたあの「Uber」や、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)と並ぶ世界3大仮想通貨のひとつリップル(XRP)を発行する「リップル」などがあります。

金融機関を中心に他業種に広がる日本のCVCの現状

米中韓が先行する世界のCVCにおいて、日本の存在感に注目してみると、12位に「SBIインベストメント」、14位に「SMBCベンチャーキャピタル」、21位に「三菱UFJキャピタル」、40位に「ニッセイ・キャピタル」、46位に「大和企業投資」と、金融系のCVCがメイン(ただしストラテジックを重視するCVCと言うより、フィナンシャルを重視する従来のVC機能が強い)であることが分かります。

そして、金融系に次ぐのがIT系のCVCです。33位に「YJキャピタル(Yahoo)」、34位に「ソニーイノベーションファンド」、44位に「グリーベンチャーズ」がランクインしています。

金融でもITでもないCVCとしては、「武田ベンチャー投資」が41位にランクインしており、新薬やバイオベンチャー企業への投資を加速させています。

私どもキュリオシティ株式会社は、国内外のCVCの最先端に常にキャッチアップしながら、パートナーとなる有望ベンチャーと独自のネットワークを構築してます。

「CVC担当になったものの、本業とシナジーを期待できる有望ベンチャーをどう探せばよいのか…」とお困りの方は、是非お気軽にお問い合わせください。