新興ヘルスケアに浸透するCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)

フィンテックやAIの分野で活発なCVCですが、2018年はもうひとつ大きなトレンドが生まれています。

それはヘルスケア・医療系スタートアップへの投資です。

2017年は160億円前後とみられるこの医療系スタートアップへの投資は、2018年実に2倍以上の活発な投資分野へと成長しています。

今回は、2018年に調達額の多かった注目のヘルスケア系スタートアップ5社を紹介していきます。

FiNCテクノロジーズ~約55億円を調達した健康支援アプリ開発会社

まず1社に紹介するのは「テクノロジーズ」。

ロート製薬や資生堂などから、合計約55憶円を調達した注目のヘルスケア企業です。

同社は、最先端テクロノジーでユーザーひとりひとりの専属パーソナルコーチとなる健康支援アプリ「FiNCアプリ」を開発。

社長の溝口勇児童氏は、スポーツジムトレーナーからのし上がってきた注目の若手経営者です。

同社ホームページに掲載されている資金提供企業一覧をみれば、なぜ同社がそこまで巨額な投資を受けられているのかがお分かりいただけるのではないかと思います。以下にその一部をご紹介しておきましょう。

▼資金提供企業(一部抜粋)
全日空、グリコ、SBI証券、カゴメ、キューピー、セゾンカード、講談社、資生堂ベンチャーパートナーズ、損保ホールディングス、第一生命、帝人フロンティア、NE、広島ベンチャーキャピタル、みずほプリンシパルインベストメント、三菱地所、明治安田生命、横浜キャピタル、ロート製薬ほか

調達額に表れている通り2018年ヘルスケア投資を最も牽引した象徴的なスタートアップと言えると思います。

エルピクセル~約30億円を調達したAI画像解析会社

2社目は「エルピクセル」。

富士フイルムやオリンパスなどから約30億円を調達した同社は、東京大学研究室発のベンチャー企業で、医療・製薬に加え、農業などライフサイエンス領域における画像解析、画像診断技術の研究開発を進めています。

その高い技術力は、2018年12月14日放送のクローズアップ現代+「なぜ起きる”がん見落とし”」でも紹介され、医療分野におけるAI画像分析のトップランナーとなっているスタートアップです。

ジェネシスヘルスケア~16.5億円を調達した遺伝子検査サービス会社

3社目に紹介するのは「ジェネシスヘルスケア」。

楽天、オムロンヘルスケアなどから16.5億円を調達しています。

同社の主なサービスは「遺伝子検査」。

一般向けには、生まれ持った病気のリスクや体質などが自宅で分かる遺伝子調査キット「GeneLife」を販売。研究者向けには、薬剤応答遺伝子検査や、がんや生活習慣リスクを検査する解析サービス「Genesis Pro」を販売しています。

ペルセウスプロテオミクス~14億円を調達した抗体医薬品開発会社

4社目は「ペルセウスプロテオミクス」。

日本ベンチャーキャピタルなどから14億円を調達した同社は、がんなどの抗体医薬品開発を行っています。

同社は、東京大学の最先端科学技術研究センターから技術移転を受け、世界最先端の分子生物医学分野のサイエンスと臨床医とともに、がんや生活習慣病の治療薬抗体をはじめ、各種のバイオ医薬品を開発しています。

MICIN~11億円を調達したオンライン診療サービス会社

最後に紹介するのは「MICIN」。

三菱商事などから11億円を調達したオンライン診療サービス企業。

オンライン治療以外にも医療データをAIなどで解析・活用するデータソリューション事業なども手掛けており、大腸がん手術の動画解析に関しては、国立がん研究センターと、産後うつの治療に関しては、名古屋大学と共同研究を進めるなど、ビッグデータの医療活用を実践しています。

遠隔医療アプリ「クロン(CURON)」の導入医療機関は、全国900施設を突破しており、遠隔医療分野においても注目度の高いスタートアップです。

これら以外にもキュリオシティ株式会社は、多数の有望ヘルスケアベンチャーとの人的ネットワークを持っています。

医療・ヘルスケア分野への投資を考えているCVCご担当者様は是非当社までご連絡をいただければ幸いです。