CVCの良書紹介~「実践CVC-戦略策定から設立・投資評価まで」

コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)について書かれた書籍は多数存在する。

その多くは米国の書籍を翻訳したものが多いが今回紹介する「実践CVC-戦略策定から設立・投資評価まで」は、日本のいわゆる大企業がCVCを設立・運営する際の基本が体系的にまとめられており、事業会社のCVC担当者は是非とも読んでおくべき一冊と感じました。

「実践CVC」とはいかなる一冊か?

2018年10月に中央経済社から出版された252ぺーじの単行本。内容としては、以下の5章と2つの巻末参考から構成されている。

第1章 CVC活発化の背景
第2章 CVC戦略の策定
第3章 コーポレートベンチャリングの設計
第4章 米国と日本におけるCVC事例
第5章 CVC活動と企業価値との関係性
巻末参考I CVCをめぐる会計処理の実務
巻末参考II CVCをめぐる税務規定

本書の最大の特徴は、米国の出版物を翻訳したものではなく、日本を代表する大企業の事例が紹介されていることです。

具体的には、ニコン、オムロン、朝日新聞、富士通などです。

ニコンのCVC

ニコンは、CVCプログラムの一環として、ベンチャー企業に投資するためのプライベートファンドをSBIインベストメント株式会社と共同で設立しています。投資対象のニコンの既存事業領域だけでなく、新規分野まで拡大しており、VR/AR、AI、ロボティクス、ヘルスケア、光学、画像などの事業領域への投資事例が紹介されています。

オムロンのCVC

オムロン(オムロンベンチャーズ株式会社)は、センシング&コントロールのコア技術とAI、ボロティクス、IoTの新たなテクノロジーを融合し、未来のヘルスケアやモビリティ領域での価値創造を目指す事例として紹介されています。

ファクトリーオートメーション領域では、インダストリー4.0関連技術(センシング、ロボティクス)。ヘルスケア領域ではペインマネジメント、認知症、睡眠時無呼吸症候群等への案件に投資。モビリティ領域においては、自動運転やスマートシティに関する投資案件が紹介されています。

朝日新聞のCVC

朝日新聞のCVC(朝日メディアベンチャーズ)は、インターネット、メディア、マーケティング領域を投資対象とし、第1弾としては、ニューヨークで展開するアジア人特化型マッチングサービス:East Meet Eastへの出資案件が紹介されています。

富士通のCVC

第1期~第4期までに36社との協業を実施してきた富士通アクセラレータープログラムに関しては、画像認識、AI、アプリ自動構築サービスなどの事例が紹介されています。

イノベーションを実現する投資手法の1つであるCVCは、今後も日本で益々広がっていくと思います。

当社キュリオシティは、有力ベンチャーとのネットワークを生かし、CVCご担当者様と最適な投資対象を発掘していくプロフェッショナル集団です。

是非お問い合わせよりお気軽にお問い合わせください。